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播州織のものづくりで感じるSDGsの実践

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2025年の大阪・関西万博に合わせて、兵庫県では「ひょうごフィールドパビリオン」が展開されています。このプログラムは、SDGsに焦点を当て、県内の現場を訪れることで、伝統と自然を重視した持続可能な取り組みを体験させています。特に注目されているのが、「播州織」の生産工程を体験するプログラムです。

播州織は、兵庫県北播磨地域で生産される高品質な綿織物で、特に「先染め」が特徴です。この地域は自然が豊かで、染色に適した水質を有しており、それが発色の良さにもつながっています。デザイナーの玉木新雌さんは、この播州織を活用し、独特の柔らかさと肌触りを持つショールなどを生産しています。

玉木さんの工房では、1960年代の力織機や1980年代製のレピア織機を改造し、最新の高速織機では再現できないような独特の風合いを持つ生地を生産しています。プログラム参加者は、この工房を訪れ、播州織の製造過程を間近で見学することができます。

さらに、このプログラムは、播州織の生産量が減少傾向にある中、次世代への伝承と担い手の育成を目指しています。玉木さんは、ものづくりの楽しさや重要性を次の世代に伝えたいと話しています。また、環境への影響を考慮し、農薬不使用栽培などの取り組みも行っています。

このプログラムは、地域とのつながりも大切にしています。地元の農家や学校と連携して綿花を栽培し、播州織を観光資源として活用しようという動きもあります。玉木さんは、地方都市の持つ豊かな自然や地域資源を活用したものづくりを通して、産業の未来を描いています。

この記事を読んで、地域の伝統と自然が一体となった持続可能なものづくりへの取り組みの重要性を改めて感じました。特に、地域産業と環境を考慮したSDGsの実践は、今後の産業発展において重要な指針となるでしょう。地域の資源を生かし、次世代に伝える努力が、新たな価値を生み出すことに繋がることを教えてくれます。